民訴を”眠素”にしないためにー民訴法の学習法
こんにちは!かわしょー吉です。
今回は
民事訴訟法
の学習についてのお話です。
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_minzi/minzi_04_02_05/index.html
より
今回のタイトルの通り
受験生の中でも
民訴は,”眠素”だといわれています。
民訴法は眠くなる素(もと)だ。
つまり
眠くなるほど分かりにくい
という民訴法の難解さを表した
ダジャレですね(笑)
このことわざ?
ともいうべき言葉の通り
あなたも
民事訴訟法はニガテだ!
というお悩みはありませんか?
そんなあなたに
民訴の勉強で必要な4つのポイント
をお教えします!
この4つのポイントを知らなければ
難解な民訴法の仕組みの理解が
困難になります。
民訴法は,科目特性上
いかに論理的であるか
という点が重要です。
しかし
民訴法の仕組みを理解し
理論を自分で咀嚼しておかなければ
論文式試験では
答案作成中に筆がピタリと
止まってしまったりします。
これが合格の上で不利な要素であることは
多言を要しませんね。
では,その4つのポイントとは何か?
①手続の段階と審理構造を把握
冒頭の写真に示したように
民訴法の学習は,
手続の段階という横軸
審理構造(申立て・主張・立証)という縦軸
を意識することが大切です。
その問題が
手続のどの段階で,どの審理構造の局面での
議論なのか?
を把握することで
問題の所在を整理しやすくなります。
さらにこれに+αとして
手続や訴訟行為を行う主体
に着目して整理することで理解度が増します。
②定義を徹底的に暗記
民訴法の特殊なところは
他の科目に比べて
条文にない言葉や概念が多い
という点です。
手続や審理構造などが
理論を堅固なバックボーンに据えて
構築されているからです。
処分権主義,弁論主義
はその最たる例ですね。
これらは
理解を伴う必要がありつつ
答案上では正確に表現する必要
があります。
しっかりキーワードを押さえて
暗記することが大事です。
③民訴判例の特殊性
民訴法は,論理的であるかが大事だ
と述べました。
その意味は,特に
民訴法判例の理解を示すうえで
非常に重要なポイントです。
すなわち
1つの判例を学習するときにも
個々の判例の論理的一貫性を考える
ことが重要です。
別々の問題領域について判断した
ものであっても
前提問題を示した過去の判例があれば
その後に出現する判例は
その前提問題を踏まえて論理を構築
しています。
したがって,判例の
相互関連性を把握することが必要です。
④要件事実的思考を手に入れる
民事訴訟は,訴訟物理論を前提に
実体法に基づく
要件事実論に支配されています。
要件事実論は,簡単にいえば
当事者が訴訟において
具体的に何を主張し,
立証する必要があるのか
これを体系化したものです。
事例問題を検討する際に,
純粋な民事訴訟法の理論に加えて
要件事実論に基づく思考による分析
が必要とされる場合があります。
特に
当事者の主張立証の場面を問う問題では
要件事実的思考がなければ
事案で具体的に何が問題なのかを
正確に把握することが困難です。
逆に要件事実的思考で
答案に表現できれば
より問題解決に具体性が増します。
要件事実の勉強法については
後日,別途ご紹介します!
ぜひ,民訴法のノートに
今この4つのポイントを書き出してみて下さい。
次回は
刑事訴訟法の勉強法
についてお話します。