基本書の読み方

 

こんにちは!かわしょー吉です。

 

今回は,

基本書の読み方

についてです。

 

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そもそも論ですが,

あなたは

普段の勉強の素材として

何を使っていますか?

 

ちなみに私は

断然

基本書主義

です。

 

とはいえ,7割くらいが

基本書ないし判例

ですが

 

3割くらいは

予備校本等のテキストも使用しています。

 

要は,バランスが大事

ということですね。

 

さて,

どんな素材を使用するにしても

すべての受験生の共通素材は

 

前回までのお話の通り,

「条文」

であると思います。

 

 

しかし,あなたはきっと

 

上の写真にあるような

基本書を使用して

勉強していることでしょう。

 

 

本来は

条文を読んだだけで

あらゆる知識を得ることができ

 

ひいてはそれを使いこなせる

法論理の構築力を

つけることができるならば

 

条文だけ読んで勉強すれば足ります

 

しかし,あなたは,

あえて基本書という素材を

必要としたのです。

 

決して安くはないコストを投下して

大量の書籍を買っているのです。

 

無論,私も然りです。

 

それは,なぜでしょうか?

 

 

この理由が浮かばないあなた

 

あるいは理由があるとしても

 

何となく

周りの受験生もやっていることだから

 

教科書を読むことが

基礎知識をつけるための王道だから

 

そのような理由が

浮かんでくるあなたは

 

使用している基本書や

予備校の講座から得られる知識

法的思考力・理解は

 

半減してしまいます


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ひょっとすると

あなたは,既にこのことを

認識していることかもしれません。

 

 

しかし,

具体的に何が悪いのか

間違っているのか

分からない

 

そんなことを感じてませんか?

 

前提として

勘違いして欲しくないのは

 

基本書を素材とすること 

それ自体は決して間違ってはいません。

 

なぜなら

実際に基本書をベースに勉強をして

合格した先輩方が

大勢いらっしゃるからです。

 

 

したがって,

 

司法試験で求められる

学識及び法的思考力・論述力を養うために

これらを素材とすることは

 

正解の1つである

と思われます。

 

 

しかし

基本書の読み方

これを間違えると,実力が伸び悩みます。

 

 

基本書の読み方としてのNGが2つあります。

 

  1. 条文を度外視する勉強
  2. 基本書の内容の暗記に走る

 

1つ目については,すでに前回ふれました。

 

2つ目は,特に文系の人の思考方法において

陥りがちなNGです。

 

具体的に言えば,

キーワードを濃い緑色のマーカーで塗り

それを赤の下敷きで隠しながらする

The暗記勉強法

です。

 

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また,法律は“常識の学問”

と言われます。

 

そのため,基本書に書いてある内容は

「そりゃあ,そうでしょうね。」

となってしまうことも少なくないです。

 

そんなことから

基本書の記述の

言葉やロジックの意味

あれこれ考えずに受け取ってしまう

でしょう

 

では,そんなあなたが

いざ問題を解いてみて下さい。

 

 

あれ?これは,何が問題なんだっけ?

 

規範は分かる!書いてみた!

けど事案にどうあてはめればいいんだ??

 

あてはめも分かるぞ!

あれ?だけど典型的なパターンと違う。

どうすりゃいいんだ?処理できない。。。

 

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こんな悩みが出てきたりしますね。

 

その原因をお教えしましょう。

 

 

基本書と対話をしていない

 

これです。

 

かみ砕いて言えば

 

基本書を読むときに

個々の言葉や論理の意味に

疑問をもたない

 

ということです。

 

なぜ,疑問を持つことが重要なのか?

 

それは

法律学において

条文を読むだけでは

およそ到達しえないくらい

深い場所に

 

古くから積み上げられた

判例や学説の議論の中で

体系化された法理論が

眠っているからです。

 



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ちなみに

これは,ある有名な学者の先生の言葉を

弁護士の先生から

伝聞で知ったものです(笑)

 

このお宝に出会うためには

どうすればよいか?

 

簡単です。

 

 

常に「なぜ?」を問うこと

です。

 

なぜ,そんな条文があるのか?

なぜ,その言葉・文言なのか?

なぜ,その趣旨からその規範が導かれるのか?

なぜ,その事実に対してそのような法的評価が

可能なのか?

 

これを実践するだけで

法の制度や体系的理解において

 

本質を掴む意識

 

意識が生まれます。

 

そして,その意識が

 

暗記による知識を

理解に基づく柔軟な知恵

 

に変えます!

 

そして

 

法律の勉強が

とても楽しくなってきます!!

 

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私が法律の勉強を

心から楽しい

そう感じたのは

 

基本書を何度も何度も

読んでいる過程です。

 

そのときは

知的好奇心が泉のように溢れ

考えることが楽しくなりました。

 

この感覚がつかめてきたとき

実力の飛躍を感じることでしょう!

 

 

いかがでしたか?

 

あなたも,基本書を読むとき

常に

WHY??

と問い続けてみて下さい。

 

ご参考までに

分かりやすい関連記事があったので

載せておきます↓↓

 

http://www.yama-nori.com/contents/aims/0003.php

 

 

 

 

次回は,

“ノート”をとる勉強と“メモ”をとる勉強

についてのお話します。