批判を避ける姿勢が孕む落とし穴
こんにちは!かわしょー吉です。
今回は
論文式試験のための
答練との向き合い方
に関するお話です。
*LECでは,デジタル添削というものがあるようです。
答練をする場面は
予備校などの講座のほか
大学内の講座
自主ゼミなど
場面も様々あることでしょう。
ここでいう「答練」は,
事例問題について,制限時間内に起案をし
それについて講師等の方の添削を受ける
というもの
を前提にしたいと思います。
受験生なら誰しも
答案の添削が返却されたときは
真っ赤になった紙面をみる度に
うろたえることでしょう。
本当に萎えますよね(笑)
そのとき
あなたは,返却された起案から
目を背けようとしてはいませんか?
ひいては,
答練そのものに
嫌悪感を抱いてしまい
答練を苦痛に感じ,
自分が書いた起案を第三者に見てもらい
添削を受けるという勉強自体
回避する姿勢になっていませんか?
しかし,そのような姿勢は
司法試験の合格から,
自らを遠ざけることになります。
論文式試験では
採点者を書面で説得しなければなりません。
そして,採点者は自分以外の第三者ですから
自分の書いた答案が
司法試験合格水準を満たす答案の形であるかどうか
その距離感を測るためには
自分以外の第三者に答案を批判に
さらしてみるほかはないのです。
とはいえ,論文を書くのが苦手な人
文章を書くことが苦手な人
にとっては
どうしても,答練ないしは
その後の少人数ゼミ等での議論への参加は
心底辛いことであると思います。
そんなあなたに
答練を継続するマインドセット
をお教えします。
あなたがこれを知らなければ
いつまでたっても
答練が苦痛のままで,克服すべき課題を
自己認識できません
しかし
このマインドセットを知ることができれば
あなたは
答練をいわばRPG感覚で
楽しむことができます。
そして,その過程で
一歩一歩階段を上るような
論述力の漸次的な向上を
実感することができます。
そのマインドセットとは
「満点の答案は,存在しない。」
というものです。
論文の答練において
引け目を感じたり,なんか苦手を感じる
という人は
ただ単に,文章表現や論理構築が苦手
というだけではなく
潜在意識の中で
自己評価と実際の評価とのギャップや
数字にとらわれてしまうような
完璧を求める姿勢に
陥りがちなものでもあります。
しかし,
司法試験は相対評価である上,
論理的に1つの解しか導かれない
というものではありません。
結論へ至る過程も
決して1つには限られません。
そして何より,
限られた時間内において,
事案を解決するためにベストな論理を
構築することが求められているので
完全答案の実現を求めることは
合格のためには必要ありません。
心にゆとりができましたか??
さぁ,あなたも
答練に臨む前に,心の中で
「満点の答案は,存在しない。」
と5回言ってみましょう。
このようなマインドセットを軽視する人も
いるかもしれませんが
意外と大事です!!
次回は
引き続き答練について
+αの活用法
についてお話します。