基礎知識こそが未知問を解くカギ

 

 

んにちは!かわしょー吉です。

 

今回は

基礎知識の重要性

についてのお話です。

 

f:id:kawashokichi:20180128113524p:plain

 

 

ところで,あなたは

株主代表訴訟会社法847条1項)

における「責任」には

債務不履行責任ないし不法行為責任が含まれるか

という問題(論点)について

 

数秒で規範論証を想起することができますか?

 

あー,知ってるよそんなの(笑)

なんていう方もいると思います。

 

 

 

他方で,典型論点主義のあなた

 

「取引上の債務」が「責任」に包含されるか?

っていう論点があったはずだな。

そして,これに関しては判例があったはずだな。

 

というところまでは,規範論証を

数秒で思い至ることでしょう。

 

f:id:kawashokichi:20180128120033j:plain

 

しかし,そこから先

 

判例が「取引上の債務」を含めたのであれば

債務不履行責任」まで含まれるといえそう?

でも,その論証ってどう書くんだろう?

 

不法行為責任も含まれるか??

そんな論点あったっけ???

論証パターンのストックにはない(>_<)

 

f:id:kawashokichi:20180128120553j:plain

 

脳内はこんな状況になっていませんか?

 

 

このように,いわゆる

 

非典型の論点

最高裁判例の示した判断がない論点

未知の論点

 

に対する対処法を,あなたは準備してますか?

 

試験の現場で手掛かりとなるのは

条文と既存の基礎知識

しかありません。

 

どんなに嘆こうが,喚こうが

その論点を知らなかった自分に後悔しようが

とにかくその2つを手に戦うしかありません。

 

f:id:kawashokichi:20180128121822j:plain

 

では,どのようにして戦うのか?

 

あなたがこれを知らなければ

典型論点の一歩先にある応用論点を目の前に

ただ立ちつくす

あるいは間違った方向に論理を展開してしまう

ことになるでしょう。

 

f:id:kawashokichi:20180128122957p:plain

 

真の勝負どころ,差が付くところで

”差がつけられてしまう側”のまま不合格

になってしまうでしょう。

 

f:id:kawashokichi:20180128123024p:plain

 

これを解決するためには,

3つのことを意識してみて下さい。

 

  1. 基礎知識から導かれる論理を,順番に積み上げていく
  2. 典型の論理から解決できない問題点を抽出する
  3. 条文・判例・基礎知識を”組み合わせて”結論を導く

 

特に,1と2が大切です!!

ここを正確に指摘することができれば,

問題の本質に至ることができます。

 

この作業を愚直に行う中で

そこにたどり着けない受験生との差がつきます。

 

f:id:kawashokichi:20180128124546j:plain

 

3に関しては,もともとの法的思考センス

あるいは知識の集積とロジカルシンキングの精密さ

による説得的な文章構築力に依拠せざるを得ません。

 

さらにそのような人々と張り合うには

 

普段から判例の射程というものや,

事実のファクター及びその法的評価の差異を意識して

勉強することが必要です。

 

 

もっとも

合格水準の答案を書くには

特に1及び2の正確性と緻密さを表現できれば

充分前向きに合格を争える実力がつきます!

 

これは,私の先輩合格者のお話にあったものです。

 

今すぐ

答練などで,お話した3つのことを実践してみて下さい!!

 

次回は

答練を120%活用する方法

についお話します。