インプット2割・演習8割ー行政法の勉強法
こんばんは!かわしょー吉です。
今回は
行政法の勉強法
についてお話したいと思います。
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[行政法学習の重要性]
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[学習の方向性]
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[学習の順番]
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[個別法の仕組み解釈]
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[誘導に忠実に]
行政法も
これまたとっつきにくい科目
ですよね。
何より,身近でないということが
そのように感じさせるのでしょう。
そこでまず
行政法の学習のメリット
あるいは重要性について
1つ例にとって説明します。
行政法は
憲法とのリンクが多分にあります。
行政法の知識が薄いと
憲法の答案が
空中戦になりがちです。
というのは
憲法で合憲性判断基準を立てるときに
制約の態様,性質
が論証の要素とされます。
その際に
許可制があーだ
届出制がどーだ
両者の違いがうんたら
裁量がどーたら
たくさん出てきます。
裁量論とかって
最初に勉強したときは
ちんぷんかんぷんだったと思うんです。
当然ですよね。
なぜなら,
厳密にいうと,これらは
行政法の領域の知識だからです。
でも,逆手にとってみれば
こうです。
行政法の知識をつければ
憲法の理解がさらに深まります。
さらに,
個別法の仕組み解釈
という思考方法もまた
公法系科目全体を通じての
エッセンスとなるものです。
ちなみに,これらは
公法系が得意で
司法試験に合格された
優秀な先輩から教わったことです。
前置きが長くなりましたが
行政法の学習の重要性を知っていただいた上で,
行政法学習のポイントを説明します。
一言でいうと
インプット2割,演習8割
というのが
行政法学習のコンセプトです。
このコンセプトのもとに
さらに具体的に3つお話します。
1つめは,学習の順番です。
行政事件訴訟法,行政手続法
といった
救済手続法の分野から手を付ける
ということです。
理由としては
司法試験的に最重要の分野であること
効率が良いこと
の2点です。
たとえば
抗告訴訟の訴訟要件である
処分性を学習する際には
判例が示した定義をまず暗記しますが,
各論的に判例を検討する中で
行政行為の概念,行為類型の内容と性質を
必然的に勉強することになります。
そのため
条文と離れて
行政法理論を勉強するよりも
条文や判例ベースで
勉強できる方が
効率的で,理解が早いです。
2つ目は,
個別法の仕組み解釈に慣れる
ことです。
この点に関しては,
一番手っ取り早いのは
数をこなすことです。
たくさん法律を読み
色んな種類の法律に触れることです。
そうすると,
およそ共通した法律の構造を
見出すことができます。
個別法の仕組み解釈を
トレーニングするには
とにかく演習をするといいです。
次の3冊の演習書を
お勧めします。
また,併せて予備試験の過去問も
ぜひ解いてみると良いです。
最後に,3つ目のポイントは
誘導に乗っかる
ということでことです。
行政法は
他の科目に比べると
問題文の誘導が非常に多いです。
司法試験の過去問でいえば
添付資料の会話文
が典型です。
内容を整理して
主張反論を組み立てるだけで
答案の形になります。
あとは
それを判例の知識等と
関連付ければ,出題趣旨から
大きくそれることはないでしょう。
したがって,行政法は
過去問に早く触れ
演習を積むことが大事です。
上記3つの手順で
集中的に勉強すれば
1ヶ月程度で
行政法をマスターすることは
十分に可能であると思われます。
今すぐ
実践してみて下さい。