法論理とのつながりと緻密さを実現するあてはめの奥義とは??その1
こんにちは!かわしょー吉です。
今回は
けっこう苦手な人が多い
あてはめのコツ
に関するお話です。
あなたは
「あてはめ」について
どのようなイメージを持ってますか?
とりあえず,たくさん事実を拾って
何となく,それっぽくつなげてみて
書いてみたら
穏当なものができあがった!
まぁ,けっこう感覚的に
もう少しざっくりいえば
「ノリ」で書いていくぜ!!
なんていう人も少なくないのではないでしょうか?
確かに,私も
あてはめには,「感覚」
インスピレーションがものをいう側面
があることを,否定しません。
事例に散りばめられた雑多の事実を
どこでどう使うかを振り分ける
その時間を可及的に効率化するために
まずは直感で,考えてみる
というのは大切だと思います。
私も,直感から入る視点を持っています。
概ね,その直感は当たります。
地道に基本書や判例を読み深め,
一流の法律家の人たちの法的思考に
どっぷりと浸かっている
そんなあなたであれば
少なくとも,問題文の事実について
”ハズれた”使い方をすることはないでしょう。
逆に
直感がどうしても外れてしまう
そんなあなたは
シンプルに
基本書や判例の読解の深さ
が足りません。
ゆえに
基本書や判例を読む際に
なぜを追求する勉強
をすることをおすすめします。
この点は,以前の私の記事でも
ふれました。↓↓
http://kawashokichi.hatenadiary.jp/entry/2018/01/25/025709
http://kawashokichi.hatenadiary.jp/entry/2018/01/25/134840
今回お教えしたい
”あてはめの奥義”は
- あてはめの説得力を指摘される
- 「具体的な評価」の欠落を指摘される
そんなあなたに,耳寄りなものです!!
あなたがこれを知らなければ
上位合格者の層に食い込むことが困難
になります。
逆に,これを知ることができれば
上位合格への道がはっきり見えてきます。
その奥義は,いくつかの階層に分析されますが
その第1段階として
その事実要素から連想されることを3つ挙げる
というものです。
そしてその際に重要なのが
抽象的類型的→具体的個別的
という度合いを意識することです。
さらに,→の中身として
内容・性質・量(程度)
の3つの基本的な分析ポイント
を念頭においてください。
では,今,実践してみて下さい。
練習として
XがVを
ナイフ(刃渡り20センチメートル)で,
腹部と胸部をそれぞれ1回ずつ,
馬乗りになりながら,腕を頭の上から振り下ろして刺した。
という行為につき
殺人罪(刑法199条)の構成要件のうち
実行行為性に絞って検討してみてください。
次回の冒頭に
その解説を踏まえて
あてはめの論理の緻密さ
についてお話したいと思います。